ネパールの婚姻制度、サッチー、、、

ネパールの婚姻制度について、驚くべき事実が沢山あったので備忘録。


ネパールでは女性は平均20歳~28歳までに結婚しなければならない。
一方、男性は何歳であっても結婚することが出来る。今年26歳になるサントス(娘)さんに婚姻についての話を聞いた。

 

ネパールでは恋愛結婚は殆ど存在せず、両親や叔父叔母がどこからともなく探してきた結婚相手と結婚するのが伝統だという。彼らはお互いに婚姻相手方のカースト、社会的地位、卒業校、人柄などを探偵さながら探り合い、時には相手方の行動を監視してまでして、相手が自分の子に相応しいのかを判断する。相応しいとされた相手の写真は子供に見せ、もしオッケーならばお見合いが始まる。

 

 

このお見合い、、男性女性共に一度会えば、結婚が決まる確率が90%だそう。
因みに女性に拒否権は存在せず、もし拒否した場合は家族から破門される勢いだそうだ。男性が拒否する事には何の問題もないらしい。
ここからも女性と男性の地位の歴然たる差が見て取れる。

 

 

最近はカーストを超えた結婚もチラホラみられるとは言え、家族、親族からの総バッシングは並大抵のものではなく、家族関係と自分の自由恋愛を天秤にかけた時に家族を選ぶ人が多いのも頷ける。事実、カーストを超えての自由恋愛をした末、アバンチュールを実行したサントスさんは家族との関係が20年も断たれたのだという。20年か、、20年経って何故関係が改善を見たかの方が気になるレベルだわ、、

 

 

家族から早急の結婚を迫られるサントス(娘)さんの表情は不安に満ちていた。UKでの留学もあり、ネパールの婚姻制度に山ほどの疑問符が浮かぶ一方、家族との関係性が最重要なので、家族に選択を任せるという。

 

彼女の婚姻相手として今最大有力候補として挙がっているのは、ネパール人でありながらもUKの大学、大学院を卒業し、現在外務省で務める生粋のエリートだ。家族が猛プッシュをかける中、「お酒を飲む人は嫌い。」と拒否をしている。他にも別の大きな理由があるのかもしれない。家族が強引でなければいいが、強引であればどんな相手であっても拒否が出来ないのだという。

 

 

親が「この子を貴方の嫁に出す」といえば、子供は親が許可を出した相手に会ったことが無いとしても結婚しなければならない。それがネパールの伝統であり、暗黙の掟である。

 

結婚で最も必要とされるのは「覚悟」だろう。「親が兄弟がいい人だと決めたのだから、いい人に違いない。」と自分を洗脳し、覚悟を決めることが出来たなら、案外どんな相手であっても共に幸せな結婚生活を送れるのかもしれない。

 

彼女は現在26歳、私は現在25歳。ただならぬ親近感を覚えながら、「矢張り自分で選びたい、、」という思いは強まるばかり。私なんて贅沢ものの極みなんだろうなぁ笑
ネパール人旦那と結婚し、ネパールに在住する予定がある方は「相手方の両親と同居するのか、しないのか」については十分確認するようにお勧めします。

 

旦那側の両親にとっての息子の嫁は豚に近い奴隷で人権なんて存在しないそうなので、、、合掌