米占い??3ヵ月経った今になって分かった当たりすぎていた占い(ネパール)

 

父の脳に薄い影が見つかったそうだ。

 

随分と昔に出来たもののようで、今回人生で初めて脳の検査をした結果、異常が見つかったそう。大事が起こる前に発見が出来た事を有難く思いながら、ふと昔ネパールで占い好きの友達お墨付きの「100発100中当たる占い師」の元に連れて行ってもらった事を思い出した。

 

彼女は、人生気苦労が絶えず、それを打開すべく色んな占い師の元に通ったそうだが、その人の的中率、未来を見通す能力は間違いが無いのだとか。彼女自身も個人情報を全て言い当てられ、またその占い師が未来に起こると予想した事も何一つ外れる事なく移行しているのだとか。連れて行った友達も同様で、本当に怖い程当たる占いらしい。

 

「面白そうやん!」とすっかりウキウキ気分で連れて行って貰うように頼む。慣れた手つきで予約を入れた友人は、「前準備としてお米を500g程用意して、3日間枕元に置いてほしい。そうしたら、貴女の情報が米にインストールされるから」という。「米?500g?枕元?インスト―――ルwww」と半笑いになりながらも、決して軽くはない500gの米と3晩を共にした。

 

当日、私以外にも友人お付きの運転手さん、その妻、友人の友人。も連れたって占い師の元へと向かった。長い坂を下りていくと、如何にも「占い師が住んでいそうな館」が目の前に出現。ネパールの家屋なので、なんせ古く今にも崩れ去りそうな事は勿論の事、霊感の無い私にでも「只事ではなさそうだぞ!」と思わせる雰囲気を纏っていた。

 

ズンズンと中に入っていく友人に、少し不安そうな面持ちで追従する私。

 

中に入ると6畳間位の小さな部屋に恋人が2人順番待ちをしていた。今後の2人の将来の話でもするのだろうか?向かいの部屋からはネパール語でムニャムニャ言っているのが聞こえてくる。きっとこの部屋で占いが行われているのだろう。

 

一緒に来た仲間達と談笑しながら、順番が来るのを待つ。

友人の友人は此れ迄、10回以上この場所に足を運んだらしく、毎回毎回、一切合切全てを言い当てられるのだという。

 

期待と不安とチョットした恐怖感を胸に時が過ぎるのをただ待つ。

 

お付きの者から声がかかり、涙目をして出てきたカップルを横目に部屋に入る。

 

部屋は薄暗く、お香の香りがプンと漂っており、その香りの奥に年老いたお婆さんがチョコンと座っていた。70歳くらいだろうか?目の鋭さが尋常ではない。

彼女は「そこに座れ」とばかりに手を招かれ、つかず離れずの場所に座った。

 

3日間で私の情報をインストールしきっただろう500gの米と、マリーゴールドのお花とお供え物をソロリと手渡すと、彼女は何やら念仏のようなものをブツブツと唱えながらお供え物たちを捌いていった。そして、米の袋から一掴み程の米を掴みだすと銀色のプレート(よくあるインド料理屋さんでカレーが乗って出てくるアレ)の片隅にチョンと置いた。

 

それから彼女はブツブツとまた何かを唱えながらフっと瞑想状態に入った。「困った事や恥ずかしい事を言われやしないか、、」と方や私のドキドキも最高潮に達しようとしていた。

 

スッと目を開けた後、彼女はおもむろに米粒を指先で操り、銀のプレート上に大きく文字を書くように並べ始めた。

 

「一体何が始まるのか」と乗り出してみている内に彼女は話し始めた。内容は細かにメモをしたが、ここで書くと個人情報がかなり割れてしまうので控えておく事にする。私自身、納得がいかない部分も多々あり、「正答率は5割~6割くらいかな?」といった印象だった。気になる結婚も1年半以内(この相手は既に出会っている)、それを逃せば3年以内には良縁に恵まれる。との言葉にホッと胸を撫でおろす。全ての言葉は「まぁ、貴女は別に何をやっても上手くいく人生やで」とポジティブに締められ、何らお咎めもなく終了。チベット人の彼氏とは速攻別れるべきと強く言われた位のもの。

 

後ほど他の占ってもらった人達に話を聞くと、運転手さんは「深刻な状況なので後日再度くるように」と言われたそう。一緒に来た奥さんも青ざめた顔をしていたのは今でも覚えている。

 

私はというと、、見てもらった内容の結果が、かなり家庭の内情中の内情だったこともあり、私自身家族に言い出せずにいる事も多くあった。しかし、時間が経てばたつ程にその占い師が言う様な未来に傾いていったのである。

 

そして今回の父の病気である。私がメモに残したものの正答率は現時点では100%になった。占い師曰く、一年以内にまたその占い師の元を訪れる運命にあるらしいから、

 

 

次回訪れた時は悩み事をたんまり持って行く事としよう笑